概要
核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)では2021年度にISCNの夏期実習参加者を対象として下記の通り「夏の学校2021」プログラムを提供します。本プログラムは夏期実習生同士で交流しつつ、核不拡散・核セキュリティ分野の理解を深めて互いに議論ができるような場を提供することを目的としています。この機会に積極的な参加をお待ちしております。
参加は必須プログラムと任意プログラムのものがありますので、事前相談の際に参加の可否についてもお知らせください。
ISCN夏期実習提供期間
2021年8月16日(月)~9月17日(金)(受入期間はテーマごとに異なります)
プログラム 【PDFはこちら】
(1)8月16日(月)オリエンテーション
この日が実習初日となる方は本部 安全管理棟2階 第8会議室に9:15までにご集合ください。その他の方はZoomにて参加ください。
- ①9時30分~11時30分【必須プログラム】
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- 開講挨拶
- 自己紹介
- ISCN及び夏の学校2021の概要
- 一般安全教育
- ②11時30分~12時00分(Zoom可)
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- プロジェクト活動キックオフ
- ③午後~
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- 各夏期実習受入部署
(2)8月20日(金)
9時30分 原子力科学研究所 核物質防護実習フィールド集合、「3分スピーチのみ」の方はZoomにて参加ください。
- ①9時30分~10時00分【必須プログラム】
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- 3分スピーチ
- ②10時00分~12時00分
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- 核不拡散・核セキュリティの概要
- 核物質防護システムの概要と実習
- ③12時00分~13時15分
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- 移動・昼食休憩
- ④13時15分~14時00分
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- バーチャルリアリティ(VR)システム見学
- ⑤14時00分~16時30分
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- プロジェクト活動(VR室)もしくはZoom
(3)9月3日(金)
9時15分 本部 総合管理棟 2階 第4会議室集合 もしくはZoom
- ①9時15分~9時45分【必須プログラム】
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- 3分スピーチ
- ②9時45分~12時00分 講義・意見交換
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- 保障措置・計量管理と最近の技術的課題(堀雅人 ISCN副センター長・元IAEA保障措置局シニアアナリスト)
- IAEA保障措置査察官の仕事(山口知輝 ISCN技術開発支援室長・元IAEA保障措置査察官)
- ③12時00分~13時00分
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- 昼食休憩
- ④13時10分~16時00分
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- プロジェクト活動
(4)9月17日(金)
9時30分 本部 総合管理棟 2階 第4会議室集合 もしくはZoom
- ①9時30分~12時00分【必須プログラム】
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- 夏期実習成果報告会(20分/人)
- ②12時00分~13時00分
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- 昼食休憩
- ③13時10分~15時00分
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- プロジェクト活動(発表準備)
- ④15時00分~16時00分
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- プロジェクト発表、意見交換
- ⑤16時00分~17時00分【必須プログラム】
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- 夏期実習・夏の学校意見交換、アンケート記入
(夏期実習のみ参加の方は別途アンケート記入をいただければ16:00~17:00の参加は任意です。)
プロジェクト活動について
ISCN夏の学校2021のプロジェクト活動は12月に開催予定の「原子力平和利用と核不拡散・核セキュリティに係る国際フォーラム2021」の前夜祭・学生セッションの企画案を作成していただきます。 昨年の学生セッションの様子
詳細は8月16日のキックオフ時に発表します。
Zoom及びMoodleについて
■ZoomミーティングURL
https://zoom.us/j/96342174918?pwd=NDk1UlJaZ2FyVkdUcjgzTXU0cnREZz09
ミーティングID:963 4217 4918
パスコード:ISCN2021N@
■Moodleの利用について
夏の学校では、Moodleというオンライン学習管理システムを利用します。本プロジェクト参加の皆様のメールアドレスをシステムに登録させて頂きますのでご了承ください。
スケジュール
例1:8/16~9/3の3週間夏期実習に参加される場合は9/17の成果報告会はZoomで参加していただきます。
例2:9/6~17の2週間夏期実習に参加される場合は、8/16のオリエンテーションにはZoomで参加いただきます。プロジェクト活動に参加される場合は8/20、9/3のプロジェクト活動の時間帯のみZoom参加となります。
ISCN夏期実習生実習テーマ
- 核不拡散/核セキュリティ/非核化に関する政策研究
- 大学における核不拡散・核セキュリティ教育カリキュラム案の開発
- 核鑑識及びその研究開発に関する実習
- 核セキュリティのためのガンマ線・中性子測定技術開発
- CTBT観測データを用いた解析の実習
ISCN夏の学校2021スタッフ
直井 洋介 ISCNセンター長
横浜市立大学文理学部化学科卒、動燃入社後、新型転換炉原型炉ふげん発電所にて、station chemistとして、系統化学除染などの水化学関連の技術開発や安全評価に従事。1998年から2000年、外務省に出向、朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)担当として技術的な支援を行う。JAEA設立前には新法人設立準備室にて核不拡散科学技術センターの設計などに関与。JAEA設立時は核不拡散科学技術センター計画管理室長、2010年12月から、ISCN副センター長、2017年よりセンター長として活躍。東京都出身。
コーディネーター:井上 尚子 技術主席・能力構築国際支援室長
1991年入社後、環境放射線モニタリング業務・技術開発に従事、2001年~2002年 米国サンディア国立研究所客員研究員。帰任後は核拡散抵抗性評価手法開発等核不拡散技術開発に従事し、Generation IV国際フォーラム核拡散抵抗性・核物質防護評価手法WGメンバーも務めた。福島第一原子力発電所事故後は燃料デブリ中核物質計量管理技術開発に従事した後、2013年~2019年包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)放射性核種専門官を経て、2019年よりISCN能力構築国際支援室長を務める。2020年よりIAEA核セキュリティ支援センター(NSSC)ネットワーク作業部会Aの副議長。九州大学理学修士(化学)、東京大学工学博士(原子力国際)、山口県出身
プロジェクト活動ファシリテーター、核セキュリティ実習担当:野呂 尚子
能力構築国際支援室技術副主幹・チーフインストラクター
2008-2011年、科学技術振興機構 社会技術研究開発センターにてテロ対策に関する研究に従事。2011年よりISCNにて核物質防護、核セキュリティトレーニングのカリキュラム開発、インストラクターを務める。米国ニューヨーク市立大学政治学部卒、ジョージワシントン大学安全保障研究修士、神奈川県出身
「保障措置・計量管理と最近の技術的課題」講義担当:堀 雅人 ISCN副センター長
1984年から1996年まで、人形峠及び東海において、遠心法及び分子法レーザーウラン濃縮R&Dに従事。その間の1989~1993年、外務省及び在米国日本大使館(ワシントンDC)に出向。1995年以降、動燃、サイクル機構、JAEAにおいて、核不拡散・保障措置及び核セキュリティ関連の業務に従事。2010年12月から2016年2月まで、国際原子力機関(IAEA)保障措置局に勤務。2016年3月、JAEAに復帰。4月より現職。工学博士(東北大学)、愛媛県出身
「IAEA保障措置査察官の仕事」担当:山口 知輝 技術開発推進室長
1995年の入社以来、研究開発施設等の核不拡散、核セキュリティに従事。その間、2000年から3年間、軍縮会議日本政府代表部(ジュネーブ)にて軍縮交渉等に従事。2010年から約2年間、文科省保障措置室、2015年から約5年間、IAEA保障措置査察官として勤務。千葉県出身
問い合わせ先
ISCN 能力構築国際支援室 杉山 理恵子(iscn-event@jaea.go.jp)
ISCN 能力構築国際支援室 井上 尚子(inoue.naoko@jaea.go.jp)