保障措置ワークショップ(ヨルダン)
- タイトル
- ヨルダンとの保障措置ワークショップ
- 開催期間
- 2013年11月13日〜11月14日
- 開催場所
- ヨルダン/アンマン
- 共催
- ヨルダン原子力委員会(JAEC)、原子力規制委員会(JNRC)
- 参加者数
- 21名
- 概要


アンマン市内のホテルにて日本原子力研究開発機構、核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(JAEA/ISCN)は、ヨルダン原子力委員会(JAEC)、原子力規制委員会(JNRC)と共催で標記ワークショップを開催した。本ワークショップは、本年1月に同じくアンマンで実施した「原子力の平和利用と核不拡散に関するセミナー」に引き続く、より保障措置分野に特化し、エクササイズを含めた具体的なトレーニングを目的に実施された。ヨルダン側からは主に規制側から21名、日本側からはJAEA4名、IAEAから2名、総計約30名が出席した。
ワークショップの冒頭部分において、ヨルダン原子力委員会委員長から、ヨルダンの原子力事情と保障措置体制確立の重要性の認識を中心に挨拶が行われた。在ヨルダン日本大使館からもオープニング、クロージングに出席頂いた。

本ワークショップでは1日目にIAEA保障措置の概念、特にヨルダン側が直面している研究炉導入にかかるSQPから通常のCSAへの移行についての解説、また、ウラン資源を持つヨルダンのウラン採鉱計画を踏まえたAPの解説がIAEAから行われ活発な質疑応答がなされた。また、JAEAからも日本における保障措置の遂行状況について説明した。
2日目は、ヨルダンの原子力開発の状況、特に保障措置分野での現状の対応を把握するとともに、具体的な話題として、IAEAに提出すべき保障措置上の報告書の内容、さらには種々の核物質の移動をケーススタディとして、実際の報告書の作成方法をエクササイズとして実習した。
直接実務を担当するメンバーの積極的参加もあり、多くの質問・応答が見られ、内容の理解が図られたと考えられる。特にエクササイズは後の感想でも評価が高かった。
IAEA講師の熱心な指導もあり、保障措置の創生期のヨルダンにとって貴重な機会を提供できたと考えられる。