「核セキュリティ分野における協力に関するIAEAとJAEAとの間の実施取決め」の署名

核セキュリティ分野におけるキャパシティ・ビルディング支援活動での協力関係を強化するために、9月19日、ウィーンにおいて、IAEAと核セキュリティ分野に関する実施取決め(署名者JAEA側:南波秀樹JAEA理事、IAEA側:デニ・フローリーIAEA事務次長(原子力安全・セキュリティ局担当))に署名しました。
2010年の核セキュリティ・サミットにおける我が国のステートメントに基づき、JAEAに設置された核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)では、国際社会の核セキュリティ体制の強化に貢献するため、これまでもIAEA等と協力して、核不拡散・核セキュリティ分野における国内外のキャパシティ・ビルディング支援活動を実施してきました。本実施取決めによって、IAEA原子力安全・核セキュリティ局との連携をさらに発展させ、より計画的なキャパシティ・ビルディング支援活動や専門家の相互派遣など、両機関の協力関係はより強固なものとなります。
日本政府は、過去に開催された核セキュリティ・サミット及び本年7月に開催された閣僚級のIAEA核セキュリティ国際会議において、核セキュリティ分野でのIAEA支援を強調しています。JAEAは、今後もIAEA等との協力をより一層深めながら、引き続きキャパシティ・ビルディング支援活動を通じて、国際社会の核セキュリティ体制の強化に貢献していきます。
実施取決め骨子
- 本実施取決めでは、以下の点を中心にIAEAと協力することになっています。
- トレーニング及びキャパシティ・ビルディングへの体系的なアプローチを用いて、核セキュリティ分野における教育及びトレーニングの共同コースの開発と実施
- 核セキュリティ関連のトピックにおけるキャパシティ・ビルディングに加え、情報、知識及び専門技術に関する情報の交換
- 両当事者が主催する核セキュリティトレーニングコース又はワークショップに講師として参加する専門家の招へい
- 両当事者の相互の合意が得られた場合の核セキュリティ分野におけるその他の活動