核物質及び施設の物理的防護に係る地域トレーニングコース
- タイトル
- 核物質及び施設の物理的防護に係る地域トレーニングコース
- 開催期間
- 2012年10月15日〜10月26日
- 開催場所
- 核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)(東海村)
- 参加者数
- 31名(13か国)

概要

米エネルギー省・サンディア国立研究所(SNL)の協力のもと、「核物質及び施設の物理的防護に係る地域トレーニングコース」(RTC)を開催した。アジア13か国から政府機関、規制当局、発電会社、大学関係者等31名が参加した。
SNLおよび核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)を中心としたJAEAスタッフによるレクチャーに引き続き、グループに分かれての演習が行われ、教材や概念への理解を促進し、参加者から好評を得た。4つのグループに分かれた参加者たちは、熱心に議論を行った。
今回は、核物質及び原子力発電所の概要を紹介するビデオ、バーチャルリアリティ・システム(VR)、及び核物質防護実習フィールドを活用した初めてのRTCとなり、それぞれ参加者から高い評価を得た。VRは、原子力発電所を見たことのない参加者から「3Dの画像が効果的で、具体的なイメージを持つことができた」とのコメントがあった。特に核物質防護実習フィールドでのトレーニングは、センサーやフェンス、カメラ、警報評価システム等の実機を使うため理解促進に役立ったと非常に好評であり、「もっと時間を延ばしてほしかった」との声が多く聞かれた。


最終演習では、参加者たちは2週間のトレーニングを通じて学んだ内容・得た情報を用いて仮想施設の物理的防護をデザインし、グループ毎に発表した。
平和公園の長崎原爆資料館や国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を訪れるとともに原爆落下中心碑で献花を行った。また、被爆者から体験を聞いたり、長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM)による講義を受けたりした。