平成26年2月28日(金)更新
深度350m調査坑道(試験坑道4)において実施予定の人工バリア性能確認試験では、実物大の模擬オーバーパックと緩衝材を直径2.4m、深さ4.2mの試験孔に設置します(
2月14日掲載記事
参照)。本試験では、試験孔内に緩衝材ブロックを図1のように設置します。緩衝材ブロックは粘土の一種であるベントナイトにケイ砂を混ぜた材料(ベントナイト:ケイ砂=7:3)を成型用の金型に投入し、表面を均した後(写真1)プレス機で圧縮して製作します(写真2,3)。
本試験では、このような緩衝材ブロックを約100個製作し、4月以降に試験孔内に、模擬オーバーパック、モニタリングセンサー類とともに設置していく予定です。
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平成26年2月21日(金)更新
平成26年2月6日(木)~7日(金)、ドイツ/ハノーヴァーにおいて「International Conference on the Performance of Engineered Barriers」が開催され、幌延深地層研究センターで実施する人工バリア性能確認試験の目的、現状及び今後の計画を紹介しました。また、各国で実施している人工バリアの試験や埋め戻しなどに関する最新の情報を交換しました。
本国際会議は、欧州原子力共同体(EURATOM)が主催するもので、19ヶ国70を超える機関から約200名の参加がありました。
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平成26年2月14日(金)更新
深度350m調査坑道(試験坑道4)において実施予定の人工バリア性能確認試験では、実物大の模擬オーバーパックと緩衝材を直径2.4m、深さ4.2mの試験孔に設置します(図1参照)。この試験孔の掘削を、 1月10日掲載記事 で紹介した専用の大口径掘削機を用いて行いました。まず筒状の鋼管(ケーシング)を回転させながら掘削した後、ケーシング内に残った岩盤を掘削機(オーガー)で削り、掘り出しました。写真1は掘削中の様子、写真2は掘削土(ズリ)搬出の様子、写真3は掘削終了後の試験孔内の様子です。動画は、掘削中の様子です。今後は、ケーシングを引き抜きながら、緩衝材、模擬オーバーパック、モニタリングセンサー類を設置していく予定です。
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平成26年2月7日(金)更新
深度350m調査坑道において実施する人工バリア性能確認試験では、坑道の埋め戻しを行う際に、掘削土(ズリ)とベントナイトを混合した材料(埋め戻し材)を使用します(
8月23日掲載記事
参照)。
坑道の下半分では現場で締固める方法(
8月30日掲載記事
参照)で、上半分ではあらかじめ製作したブロックを積む方法で、埋め戻します(図1参照)。
この埋め戻しブロックは、埋め戻し材をプレス機で圧縮し成型し、大きさ30cm×30cm×10cmのものを、約8,000個を製作しています(写真1,2)。
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