原子力機構

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空間ガンマ線量率

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111

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空間ガンマ線量率について

 施設周辺の空間の放射線を常時監視するためにモニタリングステーション、モニタリングポストなどの環境放射線監視装置を、敷地内外に設置しています。モニタリングステーションなどでは、特に、ガンマ線を測定していますので「空間ガンマ線量率」と表記しています。語尾に率が付いているのは時間当たりの量ということです。単位はnGy/時(ナノグレイ毎時)で表します。

 環境中(大地、空気中など)には、どこにでも自然の放射性物質が微量に含まれています。モニタリングステーションなどは、放射線に対する感度が非常に良いため、この自然の放射線による空間ガンマ線量率も測定されます。自然放射線の量は人工放射線の影響と区別して、バックグラウンドということもあります。

身の回りの放射線

 私たちは日常生活でいつも放射線を受けています。身体に受ける放射線の量はmSv(ミリシーベルト)という単位で表します。これは、宇宙からの宇宙線や、大地、食物に含まれる天然の放射能からの放射線によるものです。その量は1人当たり年間1.2mSvになります。(天然のラドンなどによるものを除く)この他、病院でのレントゲン検査で受ける放射線や、原子力施設などで発生する放射線があり、これらを人工放射線と呼んでいます。

場所によって違う自然放射線

 私たちが受ける放射線の量は日本各地で異なります。土の種類の違いで、関西の方が高く関東の方が低くなっています。

 東京から大阪へ引越しすると1年間に0.17mSv多く受けるようになりますが、全く影響はありません。原子力発電所の目標値(年間0.05mSv以下)は、この差よりも、さらに小さいのです。

 また、宇宙線は高さによっても異なり、例えば富士山の頂上に立つと宇宙線を平地の約5倍受けます。