分離・利用技術開発
廃棄物をリサイクルする技術開発
分離・利用技術開発特別チーム
チームリーダー 伴 康俊
(Yasutoshi Ban)
目的
原子力発電の使用済燃料から利用価値の高い元素を分離する手法を開発し、産業界や医療などへの利用につなげることを目標としています。特に海外に供給依存している元素については、新たな供給源の開拓と位置づけ、資源セキュリティの確保に貢献します。
リサイクルした元素を社会で利用
原子力発電によって発生する放射性廃棄物には白金属、希土類などが含まれており、貴重な資源となります。機構で培った溶媒抽出法やレーザーアシスト法等の分離手法の高度化を図り、新たな技術として社会に提供します。


フード、グローブボックスでの分離試験


コンクリートセルでの連続多段抽出試験
有価元素の資源としての使用済燃料の性質
- 白金族元素の含有率が自然鉱石よりも高い。
- 使用済燃料800トンを処理した場合、白金族(ルテニウム、ロジウム、パラジウム)は年間国内需要の最大15%(約300億円)に相当する。
- 放射性医薬品の一つであるイットリウム90の供給源になる。
- 海外依存度の高い希土類の資源セキュリティ対策としての可能性を持つ。



分離元素の利用先及び提供先を募集しております