高速増殖原型炉「もんじゅ」では、4つの段階で構成する廃止措置を2018年度より開始し、第一段階である燃料体取出し作業を2022年度に完了しました。そして、2023年度から第二段階を開始し、水・蒸気系等発電設備解体作業を行いつつ、第三段階のナトリウム機器解体の準備となるしゃへい体等取出し作業、ナトリウム搬出設備設計等を進めています。これらの作業と並行して、搬出したナトリウムの輸送・再利用のための準備を進めています。国内初のナトリウム冷却高速炉廃止措置は、いよいよ解体を視野に入れたフェーズに入りました。
私どもは、準備を含む一連の廃止措置作業も原子炉の設計・管理の一部であり、安全かつ安価な将来高速炉開発に反映可能な知見・経験が「もんじゅ」で得られると考えています。2047年の廃止措置完了を目指し、安全確保を大前提に、緊張感を持って業務を進めるとともに、廃止措置の状況・成果を地元の皆さまをはじめ国民の皆さまに丁寧に説明して参ります。今後とも、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。