高速増殖原型炉もんじゅでは、2018年より、原子炉から燃料体を取り出し、表面に付着したナトリウムを洗浄した後に、燃料池の水中で保管する作業を進めてきましたが、2022年10月にこれを予定どおりに完了いたしました。この過程で得られた技術的な知見については、研究開発報告書として発刊するとともに、原子力学会等で発表していきます。
そして、2023年度からは、原子炉からのしゃへい体等の取出しや、水・蒸気系タービン発電設備の解体に着手いたします。さらに、2028年度から2031年度にナトリウムを抜き出して搬出できるよう、その準備を進めて参ります。
私どもは、2047年の廃止措置完了を目指して、安全確保を大前提として緊張感を持って作業を進めるとともに、事業の状況を地元の皆さまをはじめ国民の皆さまに丁寧に説明して参ります。今後とも、皆さまのご理解、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2023年1月
高速増殖原型炉もんじゅ 所長
鈴木 隆之