平成28年3月18日(金)更新
東立坑の坑底(深度380m)において、水圧擾乱試験(通常よりも高い注入圧を用いて、一時的な水圧上昇が割れ目の水理特性に与える影響を確認する試験)および物質移行試験(原位置トレーサー試験)に使用するボーリング孔の掘削を、平成28年1月22日から開始しています(
平成28年1月15日掲載記事
、
平成28年2月19日掲載記事
参照)。事前に予想していた通り、ボーリング孔掘削中に湧水とガスの噴出を伴う断層部と交差しました。そのため、湧水抑制対策として、ボーリング孔内にパッカー(水を入れて膨らませるゴム栓)を挿入し、グラウト*注入を実施しました(写真1、写真2)。グラウト注入後、湧水抑制対策の効果を確認したうえで、ボーリング孔の掘削を継続しています。
平成28年3月17日現在で、約67m(深度447m付近)まで掘削が進んでいます。 ボーリング孔は約200m(深度約580m付近まで)掘削する予定です。
*1 グラウトとは…
岩盤に孔をあけ(ボーリング)、水みちとなる岩盤の割れ目の中にセメントなどの固化材を圧入し充填することにより、湧水を抑える技術のことです。
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平成28年3月11日(金)更新
平成28年3月7日(月)~8日(火)に、幌延深地層研究センター国際交流施設において、原子力機構の外部委員会である深地層の研究施設計画検討委員会を開催しました。
この委員会は、原子力機構が進めている二つの深地層の研究施設計画(北海道幌延町および岐阜県瑞浪市)について、大学等の外部有識者から研究開発に資する意見を聴取することを目的として平成18年に設置されたもので、今回の会合で20回目となります。
今回は、幌延深地層研究センターの深度350m調査坑道をご視察いただくとともに、二つの深地層の研究施設計画の現状と今後の計画に対してご意見をいただきました。
写真 深地層の研究施設計画検討委員会の様子
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平成28年3月4日(金)更新
原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究である「 地下環境での搬送定置・回収技術に関する研究 」の一環として、深度350m調査坑道の試験坑道2において、ボーリング調査を実施しました(孔径105mm、掘削長3m、写真)。採取した岩石試料の観察およびボーリング孔内の地下水分析を行い、平成28年度以降に実施する現場試験の基礎データを取得します。
写真 発表の様子
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