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++---- No.165 目次 ----++
現場から ____ 「世界一住みやすい街」(ウィーン事務所)
広報誌から ___ 敦賀本部長に話を聞きました。(「つるがの四季」No.91)
プレス発表、お知らせ、採用情報、調達情報
あとがき
今回はオーストリアの首都にあります、ウィーン事務所からお送りします。
日本のTV番組でも取り上げられたと聞きましたが、アメリカのコンサルタント会社が行った調査によると、ウィーンは2年連続「世界一住みやすい街」に選出されたそうです。私自身はウィーンに赴任して約1年半が経過しましたが、その他の日本国外に住んだ経験がありませんから、「世界一」の実感はありません。しかし生活をしてみますと、電車や車の混雑は少なく、Uバーン(地下鉄)、トラム(路面電車)、バスなどの公共交通機関が狭い市内を縦横にめぐらされており、非常に便利な印象を受けます。首都の割には狭さを感じますが緑や公園も多く、一方でオペラ、クラシック、絵画、歴史的建造物を楽しむことができます。市内のいたる所にポリツァイ(警察)がいるせいか、治安が良いということも含めると、「住みやすい」と言えるでしょう。もちろん良いところばかりでもなく、冬場においては、1日中マイナス気温の冷え込みは普通ですし、太陽が恋しくなるほど曇天が続くことも少し差し引いて考えなければいけません。
ウィーン事務所は、国際機関であるIAEA(国際原子力機関)やCTBTO(包括的核実験禁止条約機関)との種々の調整や、ロシア・中東欧諸国の原子力関連情報の収集を行っています。ロシア・中東欧地域に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、ロシアには31基の原子力発電所が稼働しており、これは日本に次いで世界4位の基数になります。また、多くの東欧各国は、石炭や石油、天然ガスのほとんどをロシアに依存していることもあり、電力確保の為に原子力発電所が重要なエネルギー供給源として活躍しています。例えばスロバキア、ウクライナ、スロベニアなどは、各国内の総発電量のうち約半分が原子力発電で賄われているほどです。
一方でEU(欧州連合)加盟の条件の一つとして、チェルノブイリ事故を起こした旧ソ連型原子炉の閉鎖または改良を求められています。例えば2004年にEUに加盟したリトアニアは、2009年末に国内唯一残っていたイグナリア原発2号機の運転を停止しました。しかし、この発電所は国内総電力需要の約7割を担っていましたので電力不足に悩まされることとなり、周辺諸国と共に代替炉の建設の検討を進めています。
オーストリアは永世中立国であり、ウィーンは東欧諸国への窓口とも言えます。東欧には、大国ロシアだけに頼らぬよう、エネルギーの自立を目指して原発の建設を計画する流れがあります。ウィーン事務所としても今後とも積極的に最新の情報を入手し、日本に発信していきたいと考えています。
(国際部 ウィーン事務所 児玉 猛)
*当機構が社外向けに発行している広報誌などからトピックスを紹介します。
「地域にとって『居てほしい存在に』」− 敦賀本部長に話を聞きました。(詳細は「つるがの四季」No.91 http://www.jaea.go.jp/04/xturuga/shiki.html をご覧下さい)
*上記の詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。
筆者が小さかったころ、家の暖房は、火ばちが主役でした(年がばれます)。使われる炭は長持ちと安全のために、灰の中に埋め込むようにおかれます。これを「埋火(うずみび)」と言います。
ところが、火ばちにあたっていても、すきま風は容赦なく家の中に吹き込みます。外は雲が重く垂れ込め、今にも雪が降り出しそう。「雪催(ゆきもよい)」とは、こんな天気のことをさします。
夜になると、外の風が激しいせいか、あるいは乾いているせいでしょうか。ヒュウヒュウという笛のような音が一晩中、響きわたることがあります。「虎落笛(もがりぶえ)」です。
そして翌朝。見上げれば、どこまでも青い冬の空。けれども雲一つないのに、雪がちらつくことがあります。これは遠くで降った雪が、風に乗って運ばれてくるため。これが風花です。(佐)
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【発行】独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部 佐田務、上野信行 ○
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