独立行政法人日本原子力研究開発機構
平成23年2月15日
独立行政法人日本原子力研究開発機構

「第1回汎用照射試験炉に関するアジア国際会議」の開催について(お知らせ)

【概要】

独立行政法人日本原子力研究開発機構(理事長:鈴木篤之 以下、原子力機構という)とマレーシア原子力庁は、「第1回汎用照射試験炉に関するアジア国際会議(2月16日から18日)」をマレーシアのクアラルンプールで開催します。

本会議は、試験研究炉のアジアネットワーク構築を目的に初めて開催するもので、マレーシア原子力庁が主催、原子力機構が共催します。会議では、アジア諸国の試験研究炉の現状や今後の連携の進め方について議論します。原子力機構では、これらの議論を通して、原子力機構の有する試験研究炉(JMTR)とアジア諸国の試験研究炉の連携を図りながら、照射試験技術の向上を図るとともに、試験研究炉を利用した実務研修による原子力人材育成を目指します。

【国際会議開催の背景】

原子力機構は、大洗研究開発センターに設置されたJMTR1)の平成23年度からの運転再開に当たり、世界の主要な試験研究炉と協力し、アジア諸国の中核試験研究炉として国際的に活用される研究基盤の構築を目指して、「アジアネットワークの構築」を進めております。

一方、アジア諸国は、2020年頃までに原子力発電所の導入が計画されていますが、発電用軽水炉の燃・材料の照射試験に十分に対応できる高出力の試験研究炉はありません。このため、マレーシア原子力庁2)と原子力機構では、JMTR等の試験研究炉を活用し、発電用軽水炉の燃・材料等に関する照射技術開発や原子力発電を支える若手技術者等の原子力人材育成の促進や、医療用放射性同位元素の安定供給を目指すために本会議を開催することにしました。

【第1回汎用照射試験炉に関するアジア国際会議の概要】

(1)概要

本会議では、アジア諸国の有する試験研究炉の現状及び将来計画について報告した後、アジアネットワークを構築するための方法等について議論します。本会議はマレーシア原子力庁の主催で行い、原子力機構(照射試験炉センター)が共催します。あわせて、原子力人材育成や核不拡散に関する討論も行い、原子力機構の原子力人材育成センター及び核不拡散関連部署が参加します。本会議の英文名は「1st Asian Symposium on Material Testing Reactors (略名:ASMTR)」です。

(2)日程

平成23年2月16日(水)から18日(金)(3日間)

(3)開催場所

マレーシア、クアラルンプール、プトラ世界貿易センター国際会議場

(4)開催機関

(5)主な発表プログラム(発表予定件数)

(6)参加者数及び参加国(予定)

参加人数:
  約50名
  マレーシア、日本、韓国、オーストラリア、ベトナム、タイ、インドネシア

(7)次回の会議開催予定について

本会議は、今後毎年1回開催する予定であり、次回はタイで開催する方向で調整中です。

以上

参考部門・拠点:大洗研究開発センター

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