The Radiation Odyssey

STAGE3 身近にある放射線

地中の放射線

隕石の衝突などで初期の地球は非常に高温な状態でしたが、次第に冷えて今のようになりました。しかし、今でも地殻の中は非常に高温になっています。それは地球が誕生した時からの熱の残りに加え、ウラン・トリウム・カリウム等が原子核壊変する際の崩壊熱によって温度が維持されているからです。
これらの放射性物質は、地球が誕生するより前に恒星の核融合で誕生したものや、超新星爆発の時に誕生したものに由来しています。

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この放射性物質は地殻変動や、火山活動で地上に出てくることがあり、西日本では火山活動由来の花崗岩のある地域で放射線量が高くなる傾向がありますが、それでも年間平均で1mSv前後の線量です。
また、ラドンやラジウムのように、天然温泉と関連の深い放射性物質もあります。
他にも、原子力発電で使われるウランなども、鉱脈として地中に自然に存在します。

参考資料

東北大学ホームページ
谷合稔『地球科学入門』

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