The Radiation Odyssey

STAGE3 身近にある放射線

霧箱

目に見えない放射線は、霧箱を使って見ることができます。
霧箱は、元々1897年にチャールズ・ウィルソンが霧の研究のために用いたものでした。霧を発生させた箱のなかを放射線が通過すると、放射線のエネルギーを受けた気体分子にイオン化が起こり、そのイオンを凝結核として霧滴になることで放射線の存在を確認することができます。霧箱は、タッパーやドライアイスなど、身近なものを使って作ることもできます。
霧箱で全ての放射線が観測できるわけではありません。霧箱で主に観測できるのは、電荷を帯びているアルファ線とベータ線です。電荷を帯びていないガンマ線やX線は、直接観察することはできませんが、空気分子に当たって電子をはじくことがあるので、間接的にガンマ線やX線の存在を知ることができます。

参考資料

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