放射性物質の原子核は不安定な性質を持ち、アルファ線、ベータ線、ガンマ線などの放射線を出しながら、より安定した別の種類の原子へと姿を変えていきます。この現象を原子核壊変といいます。
放射能は時間とともに低下しますが、その強さがはじめの2分の1になるのに要する時間を「半減期」と呼びます。
半減期の長さは、放射性物質ごとに異なり、数秒の短いものからウラン238のように45億年と長いものまでさまざまです。
放射性物質のヨウ素131、セシウム134、セシウム137の半減期はそれぞれおよそ、8日、2年、30年です。
半減期が短い放射性物質は原子核壊変が激しいため、最初に出てくる放射線の数が多く、半減期が長い放射性物質は逆に放射線の数が少なく、じわじわと出し続ける状況になります。
■日本放射線技術学会『放射線物理学』
■日本アイソトープ協会『アイソトープ手帳』
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