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研究成果

最先端の科学技術の世界では、さまざまな成果が日々生まれています。
原子力機構が誇る研究成果や受賞歴などもご覧いただければ幸いです。

原子力機構の研究開発成果をわかりやすく紹介

先端研究

電子の磁気を利用した未来技術
- 大幅な省エネを実現する「スピントロニクス」 -

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課題

情報通信社会を支える基盤技術であるエレクトロニクス。電気の大半は、電子機器の発熱としてムダに浪費され、さらにこれを冷やすためのエネルギーも必要。これらエネルギーのムダを抑えるためには、電子機器の発熱ロスが課題

成果

電気の流れに代わって「磁気(スピン)」を利用するスピントロニクスを用いることで、発熱ロス等のエネルギー浪費を抑えた不揮発性ランダムアクセスメモリをはじめとする様々な未来技術が実現され、課題の解決に。電子のスピンを利用した新しい動作原理と基本的な設計デザインを提供。

想定される活用例
  • スピンの原理を利用することで、発熱ロスを大幅に抑えたエネルギーの有効利用が可能。この研究が進めば、ノートPCやスマホなど携帯端末の電池も飛躍的に長持ちに。
  • スピンは電子と比べて放射線に強い特性をもつため、スピントロニクスの宇宙空間での利用や、放射線耐性の高い半導体などへの活用も期待できる。
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