独立行政法人日本原子力研究開発機構：JAEAメールマガジン　No.280

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「IAEA原子力エネルギーマネジメントスクール」を開催

日本で2回目の実施となる、国際原子力機関（IAEA）主催の「原子力エネルギーマネジメントスクール」が、日本原子力研究開発機構、東京大学大学院原子力専攻、日本原子力産業協会及び原子力人材育成ネットワークの協力のもと5月27日から6月10日までの約2週間にわたり、東京大学(本郷キャンパス)、および茨城県東海村（いばらき量子ビーム研究センター）において開催されました。
　本スクールは、原子力のマネジメントに関するグローバルな視点を若い人に伝承するための研修コースで、将来その国のリーダーとなることが期待される人材に原子力に関連する幅広い課題について学ぶ機会を与えることを目的としており、これまで、イタリア・トリエステ、アラブ首長国連邦・アブダビ、アメリカ・テキサス、日本において合計6回開催されています。
　今回のスクールには、世界11カ国（バングラデシュ、中国、エジプト、インドネシア、ヨルダン、マレーシア、ナイジェリア、リトアニア、スーダン、タイ、ベトナム）から15人の他、日本から16人(電力会社、メーカー、原子力機構などの若手)の計31人が参加しました。
　平成25年度は、前半は東京を会場として、原子力政策等の講義を中心に原子力委員会、電力、メーカー、研究機関から講師に登壇して頂きました。近藤駿介原子力委員会委員長には、「日本の原子力エネルギーマネジメントの実際」についての講義、また、放射線医学総合研究所の明石真言理事には、「通常時、事故時及び事故後の放射線リスク管理」と題して公開講義を行っていただきました。後半は東海村に移動し、日本の原子力技術を知って頂くため、東芝、日立GE、三菱原子燃料、原電、原子力機構等の施設見学をカリキュラムに盛り込みました。また、グループ討論では、参加者全員が熱心な議論に参加することで国際的なリーダーシップを身につけることができたものと思います。
　研修生は2週間寝食を共にして、世界の将来のリーダーと意見交換を行い、世界的な友情と絆の輪が広がり、原子力人材の国際化に繋がったものと思います。
　平成25年度も本スクールは成功裏に終了し、関係者から高い評価を得ていることから、引き続き平成26年度も日本で開催となれば、より良いスクールとなるよう、協力して参ります。

（原子力人材育成センター）