本部長挨拶
- 板倉 康洋
- 国立研究開発法人
- 日本原子力研究開発機構
- 副理事長
- 敦賀事業本部長
日本原子力研究開発機構の敦賀における事業推進に関し、平素より多大なご理解とご支援を賜り誠にありがとうございます。
原子力機構は、令和6年11月に責任の所在の明確化や意思決定の迅速化などを図ることで安全確保に関するマネジメント力を一層強化した組織となるよう改正を行いました。今後も引き続き、地域との共生を図りながら、事業に取り組んでまいります。
新型転換炉原型炉ふげんについては、安全第一に施設の解体作業を進めており、現在、原子炉周辺設備のうち原子炉建屋にある大型機器等の解体作業を進めているところです。また、使用済燃料の搬出に向けて、輸送容器の準備はじめ各種手続き等を進めてまいります。
高速増殖原型炉もんじゅについては、我が国で最初のナトリウム冷却高速炉の廃止措置プロジェクトとして、令和5年度から本格的に開始した廃止措置作業を安全最優先に進めるとともに、令和10年度からのナトリウム搬出準備を進めてまいります。
敦賀総合研究開発センターでは、「ふくいスマートデコミッショニング技術実証拠点(通称:スマデコ)」を活用した廃止措置の技術実証、レーザーの研究開発、人材育成・産学官連携などによる福井県が進める嶺南Eコースト計画へ参画してまいります。
「もんじゅ」敷地内に設置する新たな試験研究炉については、これまで本部の組織であったものを敦賀の組織に改め、現在詳細設計を進めているところです。引き続き、福井県をはじめ、関係機関、大学等と連携しながら、着実に事業を進めてまいります。
これからも職員一人一人が主体的に「現場力」の向上を図り、成果の発信に努めながら、安全の確保を最優先に一丸となって事業を進めてまいります。
今後とも、皆様のご理解、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
令和6年11月
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