当ウェブサイトはJavaScriptを使用しております。JavaScriptを有効にして、ご覧ください。

お使いのブラウザは古いブラウザです。当ウェブサイトは古いブラウザは非推奨です。
Microsoft EdgeやGoogle Chrome、Firefoxなどの最新ブラウザでご覧ください。

国際協力

カザフスタンとの協力

カザフスタン共和国とのEAGLE-3試験

一層の安全性向上のために

ナトリウム冷却高速炉におけるシビアアクシデントの発生を想定し、炉心が大きく溶融した際の挙動を解明し、事故の影響を和らげるための対策を講じることが重要です。そのため、カザフスタン共和国の試験用原子炉施設(IGR;黒鉛減速型パルス型試験炉)を用いて、実際の原子炉の事故と同じく核分裂反応で燃料を溶融させ、溶融燃料の移動挙動に関わるデータを取得しています。この試験研究はEAGLE*と称されています。

EAGLEは2000年より開始され、シビアアクシデント時に生じる急激な炉心出力の上昇を防止できることを確認するなど多くの成果を得てきました。現在は第3期計画EAGLE-3を進めており、溶融した燃料が原子炉容器内を移動してナトリウムにより効果的に冷却されることを確認し、溶けて再配置してきた燃料を原子炉容器内に閉じ込める対策の研究を進めています。

* EAGLE(Experimental Acquisition of Generalized Logic to Eliminate recriticalities)

シビアアクシデント時の原子炉容器の垂直断面図(試験条件の模擬イメージ)