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所長挨拶

原子力科学研究所 所長 近藤 悟

原子力科学研究所は平成26年4月1日から独立行政法人・日本原子力研究開発機構における6部門制への組織改編により、主に、福島研究開発部門、原子力科学研究部門及びバックエンド研究開発部門の3部門組織の研究開発を支援する研究所として再出発いたします。

当研究所の歴史は古く、昭和32年に茨城県東海村の地に我が国初の原子炉の灯をともした、旧日本原子力研究所の東海研究所に由来します。今回の組織改編では、当研究所が半世紀以上にわたって先導してきた原子力科学研究の中核となる研究所と位置付けられています。

原子力科学研究所には、試験研究炉、加速器施設、ホットラボラトリー等の様々な原子力基盤研究施設があり、これらの施設を用いて、原子力の先端的な基礎科学から基礎工学、安全研究、量子ビーム応用研究、計算科学、バックエンド技術等の多様な研究活動をはじめ、国内外の原子力人材育成や産学連携拠点としての機能も有しております。さらに、原子力研究開発機構がつくば市にある高エネルギー加速器研究開発機構と共同で運営する大強度陽子加速器施設(J-PARC)も敷地内に設置されています。

また、平成23年3月11日に発生した東日本大震災により炉心溶融を起こした福島第一原子力発電所の廃止措置に向けて、福島研究開発部門の下での研究開発活動についても、当研究所の施設を有効に活用すべく、茨城県内の東海・大洗拠点の3事業所と協力しての支援を継続しています。

さらに、原子力科学研究所では、原子力エネルギーを支える基盤技術や安全に関する研究開発を行うとともに、原子力技術の応用分野として、研究炉や加速器からの量子ビーム利用による素粒子、医療・生命、物質・材料、放射性廃棄物核変換といった様々な科学技術領域においても、今や世界をリードする研究開発の拠点として更なる成果を発信しつづけ、国民生活の向上や人類社会の福祉に貢献してまいります。

原子力科学研究所の活動につきまして、これからも皆さまからのご指導とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2014年4月1日
原子力科学研究所 所長
大山 幸夫

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