令和6年9月27日(金)更新
2024年(令和6年)9月11日~13日の日程で、東北大学において、「日本原子力学会2024年秋の大会」が開催されました。
9月11日に「幌延国際共同プロジェクト(HIP:Horonobe International Project)の現状と今後の展開」と題するバックエンド部会の企画セッションが開催され、原子力機構よりプロジェクトの概要や各タスクの実施意義、目的、参加機関との連携状況などを発表しました(写真1)。
また、国内からHIPに参加している電力中央研究所、原子力発電環境整備機構、原子力環境整備促進・資金管理センターより、プロジェクトにおける研究開発や、人材育成などへの期待について発表があり、本プロジェクトに参加して有意義であった点や今後解決すべき課題などが議論されました(写真2)。
最終的に、「国内の地下研究施設を活用した国際的なプロジェクトの実施は大変良い取り組みであり、今後の成果の創出を期待したい。」という結論をもってセッションが締めくくられました。
なお、本大会では、このセッションとは別に、HIPのタスクBとして深度350mの試験坑道6で実施予定の止水プラグの施工試験の概要などに関する研究発表も行いました。
写真1 企画セッションにおける発表の様子
写真2 総合討論の様子
令和6年9月13日(金)更新
原子力機構では、大学および高等専門学校の夏期休暇期間中に、学生に原子力について広く学ぶ機会を提供し、原子力分野の人材育成に資するため、夏期休暇実習生の受け入れを行っています。
幌延深地層研究センターでは、「原位置トレーサー試験に基づく物質移行解析」および「吹付けコンクリートの経年劣化を対象とした化学反応解析」の二つのテーマを設定し、7月22日~8月2日に国際基督教大学から1名、8月19日~8月30日に東海大学から1名、8月26日~9月6日に東海大学から2名の学生を受け入れました(写真)。
参加した学生は、地下岩盤中での物質の移行やセメント成分の化学変化などに関するシミュレーション解析に取り組みました。また、センター職員による研究内容の紹介や地下施設の試験現場の見学なども行いました。これらを通じて、学生が地層処分技術の研究開発に関する理解を深めるとともに、実際の仕事の進め方を体験する機会を提供しました。
実習風景