第12章 国際協力

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写真12.5.2 LNPPの原子炉入口配管室
(本配管室内で漏洩検出試験を実施)

 動燃と国内メーカーとロシアのNIKIET研究所とレニングラード発電所の技術者は、協力してRBMKに適用するための漏洩検出システムの開発を行うことにより、当初の事業計画の期間で、初期の目標を達成することができた。本国際協力による漏洩検出システムの試験成果は、ICONE-8及び11の国際会議で

 
日本とロシアの共同発表1), 2)を行った。
 なお、本国際協力が終了したあと、NIKIET研究所の研究者が、国際特別研究員として「ふげん」に来所し、開発された技術を「ふげん」に適用・高度化するための研究が行われた。
(2)リトアニアとの国際協力
経緯
 旧ソ連に所属していたリトアニア共和国には、イグナリナ原子力発電所(INPP)があり、1980 年代初め、150万kWe×2基のRBMKが運転開始され、現在も運転されている。本原子炉は、チェルノブイリ発電所と同型炉であり、西側諸国から、安全上の問題、圧力管腐食に対する懸念等が指摘され、リトアニアから安全性向上支援の要請が出されていた。科学技術庁は、これに対して旧ソ連型原子炉の安全性向上支援のための技術協力の一環として、「ふげん」で開発されたプラント運転管理技術を基に、INPP の運転安全性向上のための国際協力を行うこととした。本協力に関する日本政府とリトアニア政府間の口上書は、平成9 (1997)年12月に取り交わ


写真12.5.3 燃料チャンネル酸化膜厚さ測定装置


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