第9章 大洗工学センターにおけるATR研究開発![]() |
第 9 章 |
![]() 図9.3.5 巨視的吸収断面積(2,200m/s)と燃料中の平均反応度との関係 実験的検証としては、やや間接的になるが、ボイド率による共鳴吸収の効き方の違いを図9.3.5に示す。横軸に1/v吸収断面積をとってあるため、ウランとプルトニウムの勾配の差が、プルトニウムの共鳴吸収によるものであることが分かる。 |
性子が存在する。これに対して、100%ボイド率においては、重水領域からの共鳴エネルギーの中性子を外層から順々に消費するため、内層で大幅に減少している(100%ボイド率の内層においては、熱中性子のソフト成分も全体的に減少しているが、これは、ウラン燃料にも共通していることである)。 以上のDCAにおける研究により、「ふげん」型燃料格子にプルトニウムを使用すると、安全面からの核特性が大いに向上することを、実験的に確証したことになる。 DCA実験データだけでなく、中性子漏洩率の小さい、大型で高い炉心である「ふげん」炉心そのものによる起動試験のデータも含めて、ボイド反応度・ボイド係数に関する計算コードの精度の比較検討を行った。その結果、設計基準の±0.5%の精度は満たされていることが分かったが、その後の実証炉の設計は、更に精度を上げる必要があるため、WIMS |
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