第9章 大洗工学センターにおけるATR研究開発

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する詳細解析コード(現象解明コード)の開発に力を入れた。各研究施設で開発された解析コード群と試験データは、ATR研究開発データベースシステムとして整備・システム化された4)
 また、A安で開発した耐高温マイクロフォンによる漏洩検出技術、CTLで開発した圧力管検査技術を基に、旧ソ連諸国への原子力安全性向上支援の国際協力等を行った。
 しかしながら、平成7(1995)年8月に原子力委員会により実証炉建設中止が決定されたことから、ATRの研究開発も終了となった。これにより大洗工学センターのHTL、CTL及びA安おける研究活動は平成7年〜10(1998)年で終了し、約30年にわたる研究開発が終結した。DCAは、平成5(1993)年か
ら核燃料施設の臨界安全研究施設として炉心の改造を行い、未臨界度測定手法の研究を実施したあと、平成13(2001)年9月に運転終了となった。
 以上の大洗工学センターにおけるATR研究開発の活動経緯を表9.2.1に示す。また、大洗における主な研究開発成果の「ふげん」への反映事項を表9.2.2に示す。


表9.2.1 大洗工学センターATR関係研究施設の活動経緯




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