第8章 「ふげん」における運転・保守技術の高度化![]() |
第 8 章 |
を可能にしている。指示計への出力信号更新周期は、1秒、CRT表示の更新周期は、最速1秒とし、運転員が実プラント運転時と比較して違和感を感じないようにしている。また、プラント主要インターロックの動作や重要プロセスパラメータの異常等を、容易に把握できるように、操作盤に132個のハード警報窓を設置し、またCRT警報表示画面に95の警報を発報・表示できるようにしている。 |
(4)システムの機能
FATRASは、プラント起動・停止操作時及び異常事象時のプラント主要パラメータを模擬し、重点的操作学習及びプラント特性の理解力の向上を目的として以下の機能を有している。 ![]() ランは、シミュレータを動かす機能で、フリーズは、シミュレータの動きを停止してその状態を保持する機能である。この機能は、訓練途中におけるインストラクターの説明時、初期状態の更新時等に使用する。 ![]() 運転状態を所定時間前に戻す機能であり、反復訓練を行う場合に有効である。本機能により、2分間隔で最大10分前まで、シミュレーション状態を戻すことができる。 ![]() プラントの模擬異常事象を発生させる機能であり、機器の故障や事故時の学習・訓練に使用する。マルファンクションは、65の項目が選定されて登録されている。 ![]() マルファンクションの実行や解除を、あらかじめ予約登録する機能であり、多重マルファンクションを発生させることが容易に可能である。スケジューリングケース数は、最大20ケースで、1ケース当たり最大8個のマルファンクションが設定できる。 ![]() 機能は、運転訓練過程で、初期状態として保存が必要と判断した場合、長時間を必要とする起動、停止操作等のポイントを短時間で訓練する場合、及び訓練を一度中止したのち、再び継続して訓練を行う場合等に必要な初期状態を登録するものであり、最大30個の登録ができる。 ![]() 本機能は、模擬操作盤の操作面に設置している機器の操作、CRTタッチスクリーン機能による機器の操作を行った時点において、時刻及び操作内容(操作スイッチのON/OFF等)をラインプリンタで自動印字させるものであり操作順序・タイミング等の確認が可能である。 (5)シミュレーションモデル ![]() 模擬範囲は、給水制御弁切替操作、重水水位上昇・下降操作、ホウ酸濃度制御操作、再循環ポンプ速度 |
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