第8章 「ふげん」における運転・保守技術の高度化![]() |
第 8 章 |
・ステップ2:残りの新燃料装荷位置の決定
Wl2={WtBt-Wa(Bt-Ba)+Wab+5.0×Wi (Nf , Ri)×Wo(Nf , Ro) (3) Wl2 ≧ Nran (4) Bt :ターゲット燃料の燃焼度 Ba :隣接燃料の燃焼度 Wt :ターゲット燃料の重み係数 Wa :隣接燃料の重み係数 Wab:ターゲット燃料の燃焼度 > 絶対取出燃焼度の場合、Wab=103 Wl2:残りの新燃料装荷の重み係数 (b)シャッフリング及びスワッピングのロジック:シャッフリング及びスワッピングは、出力ピーキング係数、燃焼度と乱数によって決定される。また、シャッフリング及びスワッピングは、入力での選択も可能である。 ・シャッフリング:最初に、ARPSは、絶対取出燃焼度を超える燃料または燃焼度及び出力ピーキング係数の関数である式(5)及び(7)により選定された燃料を、取出燃料として選択する。 次に、ARPSは、燃焼度の関数である式(6)及び(8)から、シャッフリングされる燃料を選定する。 これにより、高い反応度の燃料は、低い反応度の位置へシャッフリングされることとなる。 Wsh1 ≧ Nran (5) Wsh2 ≧ Nran (6) Wsh1=(1.2−Pt)+exp(Bt−Bmax) (7) Wsh2=exp(Bmax×0.5−Bt) (8) Bmax :炉内最高燃焼度 Pt :ターゲット燃料の出力ピーキング係数 Wsh1 :取出燃料の重み係数 Wsh2 :シャッフリング燃料の重み係数 ・スワッピング:最初に、ARPSは、絶対出力ピーキング係数を超える燃料または出力ピーキング係数の関数である式(9)及び(11)から選定された燃料をスワッピング燃料(一方)として決定する。 |
次に、ARPSは、出力ピーキング係数の関数である式(10)及び(12)から選定された燃料を、スワッピング燃料(他方)として決定する。
これにより、低い出力ピーキング係数の燃料と高い出力ピーキング係数の燃料が、スワッピングされることとなる。 さらに、炉心中央部の16体の燃料は、非常に熱的パラメータ(線出力密度、限界熱流束比)の感度が高いため、炉心管理者は、通常、90度回転対称燃料交換を実施している。そこで、ARPSは、上記の方法を絶対ルールとして取り込んでいる。 Wsw1 ≧ Nram (9) Wsw2 ≧ Nram (10) Wsh1=exp{−(Pmax−Pt)}×5.0 (11) Wsw2=1.2−Pt (12) Pt :ターゲット燃料の出力ピーキング係数 Pmax :炉内最大出力ピーキング係数 Wsw1 :スワッピング燃料(一方)の重み係数 Wsw2 :スワッピング燃料(他方)の重み係数 (c)燃料燃焼度の計算ロジック:ARPSは、BOC計算により炉心の適応度を評価している。そこで、燃料の炉内滞在日数制限及び燃焼度制限を満足していることを判断するために、サイクル末期の燃焼度予測を、運転日数と図8.4.52に示す炉心内3領域ごと
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