第8章 「ふげん」における運転・保守技術の高度化

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図8.4.42 T/C容器の空送り条件

合、の領域では移送し、の領域では空送りを実施する。
)燃料出入機の作業優先順序
 燃料出入機は、T/C上部スイングと燃料交換プール間の物品移送、燃料交換機への物品の収容または燃料交換機からの物品の取出作業を行う。
 燃料出入機の作業優先順序は、燃料交換作業の効率に大きく作用する。そのため、燃料出入機の作業優先順序に関する運用ルールは、重要なルールの一つになっている。以下に燃料出入機の作業優先順序に関する運用ルールを示す。

・燃料出入機が待機状態の時
(イ)燃料交換機が、炉心を離れて燃料交換プールのトランスファーポートに来れば、トランスファーポートに行き作業を行う。
(ロ)T/C容器が、T/C上部スイングに来れば、T/C上部スイングに行き作業を行う。
・燃料出入機が作業状態の時
 現在行っている作業を継続し、燃料交換プールの仮置ラックが、以下の場合のみT/C側の作業を行う。
(イ)燃料交換プールの仮置きラックに、空きが1体もない場合
(ロ)燃料交換プールの借置きラックに、空きが7体より少なくなった場合で、かつトランスファーシュート上部スイングにT/C容器がある場合
ΦNETによるシミュレーション
 「ふげん」の燃料交換設備や運転ルールからΦNETモデルを作成し、過去の交換作業のデータを用い、その適用条件を変えてシミュレーションを行った。これを、実績データと比較することにより、シミュレーション結果と実作業時間との差が充分小さくなることを検証した。
 シミュレーションは、以下の3つのパターンで18ケースのシミュレーションを実施した。シミュレー

表8.4.2 シュミレーション結果一覧表


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