第8章 「ふげん」における運転・保守技術の高度化![]() |
第 8 章 |
ィジタル入力:1008点、パルス入力:8点)からのデータ入力処理、リモートPIO及びプロコンからの伝送データの受信処理等を行う。
また、読込み及び受信したプラントデータは、利用目的(異常データ収集、試験データ収集及び定常データ収集等)に応じて必要な処理を行い、本システム内に一時保存される。 この他、データの配信機能として、FDAS-PCへのリアルタイムデータ等の提供、FDASデータサーバへの定期的な定常データ送信、任意な時点での異常データ、試験データのデータ収集・格納処理、その他スクラム等割り込み信号処理、状態監視等の機能を有している。データ収集システムの主要機能を以下に示す。また、システム構成図を図8.4.25に示す。 ( ![]() プラントが運転中、1時間の容量をもつ繰り返しデータファイルに常時0.1秒周期で全入力データが書き込まれる。原子炉がスクラムすると、割り込み信号により異常をシステムに通知し、スクラム前30分間のデータを保存するとともに、スクラム後30分間のデータを格納する。収集したデータは、データ蓄積・解析システムに伝送・蓄積されるとともに、FDAS-PC機能及びデータ蓄積・解析システム機能で検索・表示することができ、プラントの不具合原因の調査及び解析に利用される。 ( ![]() データの収集周期は、0.1秒、0.5秒、1.0秒の範囲で選択でき、収集時間としては24時間、120時間、240時間が可能となる。これらの条件は、試験条件設定画面により設定し、ほかにも試験開始前収集時間(T1)、試験開始後収集時間(T2)、収集開始条件(アナログ及びディジタル入力信号の内2入力のANDまたはOR条件が設定可能)等が設定可能である。試験データファイルは、長期間連続する試験にも対応可能とするために2個準備されている。異常データ収集機能と同様、収集したデータは、データ蓄積・解析システムに伝送・蓄積されるとともに、FDAS-PC機能及びデータ蓄積・解析システム機能で表示することができ、プラントの起動、停止時及び試験時のプラント状況の調査及び解析に有効な情報となっている。 ( ![]() 中長期的なプラント・プロセス量の変化を把握するため、データ収集システムに直接入力されている入力点及びリモートPIOに入力されている全点数を、 |
1分ごとまたは1時間ごとに収集・蓄積することができるようにしている。蓄積容量は、それぞれ約18か月分であり、定常データは、周期的(1分及び1時間ごとに)にデータ蓄積・解析システム(FDASサーバ)に伝送され、更に長期間(30年分)の蓄積・保存される。
また、データ収集システムに蓄積されているデータ(18か月分)は、FDAS-PC機能で任意の期間、任意な入力項目を選択してトレンド表示できるものとなっている。これらのデータは、運転監視の強化、プラントの異常、経年劣化等の早期発見に活用されている。 ( ![]() FDASにより多くのプラントデータを集合・蓄積するため、平成6(1994)年のFDAS- ![]() ( ![]() プロコン・リモートPIO等よりLAN・WAN・PHS等を利用して、データの取込みを行う機能及び取込み、一時蓄積されたデータをデータ蓄積・解析システム、FDAS-PC、県テレメータシステム等へ定期的または要求の都度データ配信を行う機能である。通信プロトコルは、FTP及びソケット通信を利用している。 ![]() 遠隔地で多数の新たな入力を追加するため、開発された機能である。現場に設置されたパソコンは、アナログ入力32点、ディジタル入力64点が接続可能であり、収集周期は0.1秒、FDASへの伝送は1秒間隔で送信される。また、リモートPIOのパソコン画面は、入力点の任意な12点のリアルタイム・モニターが表示できる。 さらに、2001年度には、パソコンと構内PHS(Personal Handy-phone System)を利用したPHS可搬型PIO機能も付加し、構内のほぼすべてのエリア |
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