第8章 「ふげん」における運転・保守技術の高度化![]() |
第 8 章 |
![]() 本システムは、「アイソレーション管理システム」、「図面入力システム」及び「図面情報管理システム」により構成されている。(図8.4.13参照)また、本システムは、「作業・故障管理システム」及び「設備台帳管理システム」との連携により、アイソレーション管理番号の取得やアイソレーション対象機器の名称の取得等を行っている。 ( ![]() 各種アイソレーションの計画、干渉チェック、リストの発行、タグの自動発行、アイソレーション実施及び解除の管理、系統の状態管理等の処理をCRT端末との会話処理で行うものである。 (イ)アイソレーション計画機能 アイソレーション計画は、基本となるアイソレーション管理番号(作業・故障票管理番号)を入力することにより、計画に必要な作業件名、担当者、期間を「作業・故障管理システム」から取得する。その後、機器番号、機器区分、アイソレーション状態等を入力し、計画を行うものである。 また、システムに登録された標準データ及び過去の実績データを利用し、これに追加・修正することにより効率的に計画できる。計画後、他のアイソレーション計画との期間・アイソレーション状態のチェックを行い、登録及びリスト出力を行う。 (ロ)アイソレーション実施及び解除機能 アイソレーション管理番号及び範囲を指定し、 |
アイソレーションの実施または解除分のタグを発行する。発行されたタグは、発行履歴として管理され、二重発行の防止やタグの紛失防止が図られる。 現場で実施または解除されたアイソレーション情報は、直ちに中央制御室に伝えられ、CRT端末により実施済若しくは解除済として入力され、最新のアイソレーション状態に更新する。 なお、一括アイソレーションの場合は、システムに対して実施済の指示を行うと、アイソレーションの解除凍結処理が行われ、容易に変更または解除ができないようにされる。これは、一括アイソレーションが他のアイソレーションに比べて、重要度が高いためである。すべてのアイソレーションが完了したデータは、自動的に実績アイソレーションデータベースへ格納され、実績データとして保存・管理し、アイソレーション計画時に再度使用可能となる。 (ハ)アイソレーション一時解除機能 アイソレーション実施済の機器に、一時的に解除の必要が生じた場合は、そのアイソレーション対象機器をCRT端末で指示することにより、実施されているすべてのアイソレーション管理番号、作業件名、担当者及び期間が表示される。 これらにより、一時解除が可能かチェックし、すべてのアイソレーションに対して一時解除確認済の指示を与えた時点で、一時解除タグが発行され、システムに一時解除済として通知される。 一時解除が不要となった場合は、そのまま本 |
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図8.4.13 アイソレーション管理支援システムの構成 |
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