第8章 「ふげん」における運転・保守技術の高度化![]() |
第 8 章 |
作業票、故障票の発行、受付、報告、管理等が、厳格かつ確実に行うことができた。
また、バーコード等の利用により、処理の迅速・合理化を図ることができた。 ( ![]() CRT画面から各作業の内容、状況、故障の発生、処置状況等の把握が容易となり、作業故障の管理が、容易に行うことが可能となった。 (8)アイソレーション管理支援システム2),3) ![]() アイソレーション管理支援システムは、「ふげん」の設備・機器の点検時等に、作業上の安全及び系統・設備上の安全確保を図るため、点検対象機器及び周辺機器の電源「切」、弁の「閉」等の隔離処置(アイソレーション)を計算機システムの利用により管理するものである。本システムは、各種アイソレーション管理を定期検査実績、作業分析等で得られたアイソレーションリストの標準化データ及び計算機に入力された系統図(P&ID)及び電源単線結線図のCADデータにより可能としたものである。これにより、アイソレーション計画の作成・調整確認の合理化、アイソレーションタグ(札)の発行・確認作業の迅速化及び合理化並びにアイソレーション実施状態の管理、確認の強化及び充実が可能となった。アイソレーション管理支援システムの概念図を図8.4.12示す。また、以下に本システムの特徴を述べる。 ( ![]() |
各種アイソレーション(一括、作業、故障、自主)を一元管理することにより、アイソレーション上の不具合や人為的ミスを防止できる。 ( ![]() アイソレーション計画の作成において、各機器の標準アイソレーションや過去の実績アイソレーションを利用することができる。また、計画段階で他のアイソレーションとの干渉チェックを行い、迅速で正確なアイソレーション計画の立案ができる。 ( ![]() アイソレーションタグの作成を計算機で行うことにより、今まで行っていた手書きタグ作成後のチェックの必要がなくなった。 ( ![]() 設備のアイソレーション状態を、CRT端末で容易に確認できる。 ( ![]() アイソレーション計画を、CRT上の系統図の各機器の色替え表示により行うことができる。また、アイソレーション状態の管理も同様に機器の色替え表示により行うことができるため、系統の状態把握が容易となり、システムの操作性が向上した。 ( ![]() 系統図のCAD化により、計算機による原図の管理が一元化された。これにより系統図の管理及び修正が容易となり、最新の系統図が各計算機端末で使用可能となった。また、この系統図はMMSの他のシステムでも利用可能となった。 |
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図8.4.12 アイソレーションの処理フロー
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