第8章 「ふげん」における運転・保守技術の高度化

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示するものである。
 検索は、条件設定画面において、設備台帳に入力されている全項目の条件を指定することが可能である。検索結果は、管理番号及び設備名称の一覧表で出力され、照会したい1件を指定すると、設備台帳データとして設備名称、仕様、製作者、点検周期等が、設備台帳詳細画面で照会できる。
システムの運用実績及び今後の課題
 本システムの開発及び運用により、当初の目的であった設備管理担当課による設備・機器の設備台帳の作成・改定、保守記録の保存等の十分な管理、維持が可能となった。
 また、設備台帳DBは、保守管理システムの各システム共通データとして、管理番号(TAG-NO)、名称、仕様等の照会、確認に利用されており、今後も設備・機器の改造・更新に伴いデータの管理、維持を正確に実施するために利用していく。
 今後の設備台帳データの利用は、利用の遅れている各設備の定期検査の実績及び計画の管理、設備ごとの図面・資料管理とのリンク等を通じて設備・機器管理面の基本データとして利用していく予定である。
(7)作業・故障管理システム
システムの概要
 作業・故障管理システムは、「ふげん」の設備・機器の作業管理、故障管理等に使用する作業票・故障票を中心とした各帳票の発行から報告及び管理までの一連の処理を計算機化し、管理の充実、業務の合理化を図っている。これにより日々変化する作業実施状況、故障処理状況等が把握できることとなるとともに保全データの蓄積が可能となった。作業・故障管理システムの概念図を図8.4.9に示す。また、本システムの特徴は以下のとおりである。
)本システムは、保守管理システム内の予算管理、設備台帳管理、統計・検索、アイソレーション管理支援の各システム及び被ばく管理システムとの結合を行い、システム全体の合理化・高度化を図った。
)不特定多数の利用者を考慮してマンマシーンインタフェース(MMI)を良くするため、日本語画面を利用した会話処理とした。
)頻繁に行う受付処理を迅速、合理化するため、バーコードを利用した。
 特定多数の人が使用することから、機密保護を目的としてパスワード及び利用者記録を設けた。
システムの機能
 本システムは、「作業管理システム」及び「故障管理システム」により構成されており、それぞれの


図8.4.9 作業・故障管理システム概念図


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