第8章 「ふげん」における運転・保守技術の高度化![]() |
第 8 章 |
ルより以下の帳票をプリンターに出力する。各帳票は、指定により出力範囲等が変更できる。
・予備品台帳表(予備品仕様等確認用) ・予備品受入・払出表 ・予備品棚卸し用リスト等 ![]() 予備品管理システムは、昭和55(1980)年11月に完成した「保守管理システム」の一機能として開発し、主要データのカナ文字入力、受・払伝票を定期的にバッチ入力する方法により運用を開始した。当時倉庫内の予備品等は、保守担当者の個人管理に近い状況であったが、予備品管理機能の利用により、予備品等の一元管理、使用目的の明確化、棚卸し作業等が容易に可能となり導入効果は大いにあった。 その後、予備品管理システムは、保守管理システムから分離することにより、オンライン会話処理による発注から払出、戻入までの一連の処理を容易に利用できるものとなった。また、予備品の在庫状況の迅速な把握、予備品管理処理の迅速化、在庫管理精度の向上、日本語化による見やすい様式等の改良により高度、高精度の予備品管理が可能となった。 本システムは、平成11(1999)年にC/Sシステムに移行し、パソコンから利用できるようにすることにより、操作性、処理能力等の向上を図っている。 (6)設備台帳管理システム ![]() 当初は、カード形式による各機器の設備台帳を作成していたが、カードの数量が膨大な量になるとともに、改定及び保守記録等充分な設備台帳の管理・維持ができない状況であった。 1979年度、保守データの蓄積及び予防保全を目的に保守管理システムの検討・開発が行われた。また、設備台帳管理も、本システムの一機能として開発し、カード形式の設備台帳データを忠実に入力できるように、キーワード形式の自由記述形式にして、昭和55(1980)年11月より運用開始した。この方法により、主要設備のデータを入力するのに約3年を要した。 その後、設備台帳管理機能は、MMSの高度化計画に基づき、1985年度より設備台帳管理システムとして日本語化(漢字化)したオンラインシステムに改造した。設備台帳の登録、修正、削除及び検索処理がCRT画面との会話処理で可能となった。本改造により、データの日本語化、処理のオンライン化、入力様式の統一化、他システムとのリンク強化等を図り、より利用しやすいシステムとなった。 |
![]() 設備台帳管理システムは、MMS内の1システムであり、各設備機器の最新仕様データ等を管理するものである。本システムは、以下の機能により、設備台帳データの登録、修正、削除及び検索機能による管理を実施している。 また、設備台帳データベース(DB)は、MMS各システム共通データとして、管理番号(TAG-NO)、名称、仕様等の照会・確認に利用されている。設備台帳DBには、作業・故障管理システムにより作業・故障履歴並びに設備ごとの年間の故障データ等が過去5年分にわたり自動入力されている。図8.4.8に設備台帳管理システムの構成を示す。 ( ![]() 本機能は、プラントの改造、増設等により新たに設備が付加された場合、新規の設備台帳を作成するものである。登録は、CRT画面に管理番号(TAG-NO)、名称、仕様等必要項目の入力を行い、設備台帳ファイルに登録する。 ( ![]() 本機能は、プラントの改造、補修等により設備の更新、変更が行われた場合、既に登録されている設備台帳の仕様等データの修正を行う処理である。変更処理は、CRT画面に管理番号(TAG-NO)を入力して既存の設備台帳内容を表示させ、これに基づいて修正項目のデータ入力を行い、設備台帳ファイルの再登録又は、更新がなされるものである。 ( ![]() 本機能は、設備の撤去、改造等により設備の廃棄が行われた場合、登録されている設備台帳のデータを削除するものである。 ( ![]() 本機能は、設備台帳に入力されている項目に基づいて検索条件を指定し、任意の設備台帳データを表
図8.4.8 設備台帳管理システム機能構成 |
![]() |
363 | ||
![]() |
![]() |
![]() |