第8章 「ふげん」における運転・保守技術の高度化![]() |
第 8 章 |
能として予備品管理を開発し、予備品の在庫管理を実施してきた。1986年度以降は、処理のオンライン化を図り、処理の迅速化・合理化、在庫管理精度の向上を図っている。
本システムは、予備品等の発注・受入・払出・戻入及び予備品仕様の登録等を、CRT端末との会話処理により行い、その他必要な処理及び伝票発行を行う。また、検索機能で予備品等の仕様、在庫状況及び受入・払出状況の確認ができる。本システムの機能構成を図8.4.7に示す。 ![]() 予備品管理システムは、CRT画面との会話処理による予備品台帳登録、受入及び払出処理並びにバッチ処理による一覧表等の作成処理ができる。以下に各機能の説明を行う。 ( ![]() 本システムで取扱う予備品は、事前に予備品台帳ヘの登録が必要である。予備品台帳登録は、CRT画面により予備品の管理番号、名称、仕様、保有基準、有効年数等の予備品固有情報の入力で行う。また、発注、受入及び払出処理における数量の積算値が自動登録され、過去の実績が予備品台帳で確認できる。予備品台帳データは、予備品仕様マスターファイルに登録され、受・払処理時の仕様確認、予備品の用途確認、仕様等の類似物件の検索、更に各種一覧表の出力に利用できる。本機能の詳細は以下に説明する。 ( ![]() 受入処理機能は、購入した予備品等の受入処理を行うものである。受入処理は、受入日、単価、数量等を端末より入力し、正常であれば、受入管理ファイルへの入力及び予備品受入票の出力を行う。受入票は、予備品とともに保管すべき倉庫へ持参し、倉庫管理者に保管を依頼する伝票である。
図8.4.7 予備品管理システム機能構成 |
また、受入処理は、倉庫等へ保管しないで直ぐに現場で使用する場合の受払同時処理も可能である。 ( ![]() 倉入処理機能は、予備品等を倉庫に保管する処理であり、予備品受入票の番号を入力することにより端末に倉入明細(予備品番号、名称、仕様、数量等)が表示される。また、倉庫管理者が、保管に適切な場所を入力することにより予備品表示札が出力される。予備品は、倉入担当者が、予備品表示札を付加し、指定の保管場所に保管される。本処理により在庫数量の加算が実施される。 また、本機能により倉庫内予備品の保管場所の変更が可能となり、時間とともに変化する倉庫内の予備品の保管状況をみながら、倉庫管理者の判断により適宜保管場所の変更が可能となった。 ( ![]() 払出処理機能は、倉庫等に保管されている予備品を使用する場合に利用する機能であり、払出担当者が行う払出予約処理及び倉庫管理者が行う払出確認処理の2つがある。 払出予約処理は、払出担当者が、端末から検索等により払出する予備品、数量、目的等を入力し、データが正常であれば、予備品払出票を出力するとともに払出管理ファイルにデータの入力を行う。 払出確認処理は、倉庫管理者が、端末から払出担当者が持参した予備品払出票の管理番号を入力することにより、予備品番号、名称、仕様、数量等が表示され、内容の確認をする。これにより、予備品払出票(確認)が出力され、払出す予備品の保管場所、数量等が指示され払出を行う。本処理により在庫数量の削減が可能となった。本システムは、先入れ・先出し方法で予備品の受入・払出を実施しているため、受入の古いものから順次に払出が実施される。 ( ![]() 検索処理機能は、予備品の受入、払出時等において予備品台帳から目的とする予備品を探し出す機能である。検索条件は、予備品番号、名称、仕様、管理担当課、担当者、年度、期間、予備品区分、在庫数量、保管場所等の各条件ごとの組合せにより検索可能である。また、名称、仕様等の項目は、文字列検索が可能であり、データ中の一部の条件により抽出できる。 ( ![]() 本機能は、予備品管理システム全般の運用管理を行うため、オンラインにて作成されたデータファイ |
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