第8章 「ふげん」における運転・保守技術の高度化![]() |
第 8 章 |
![]() |
図8.1.12 圧力管モニタリング装置の検査範囲
|
圧力管集合体の最下端部を位置0とすると、測定範囲は、750mm〜7,860mmとなるが、装置の強度等構造上、一部の範囲2,078mm〜2,508mmにおいての検査は実施できない。
ここで、圧力管検査装置の検査範囲図を図8.1.12に示す。 (6)駆動機構 検査装置の上下駆動機構は、水中で使用でき、狭いスペースに収納しても、正確な位置検出が可能なラック・ピニオン方式を採用した。このラック・ピニオンの機構は、内筒の重量バランスを考慮し、180度対称の2箇所に設置して、ピニオンの回転数により、高さ位置の検出を行っている。 また、回転機構は、歯車機構を採用し、高速で連続回転が可能なように、信号ケーブルにスリップリングを設けている。上下駆動機構を図8.1.13に示す。 (7)耐放射線性 圧力管集合体の内部は、約3×103Sv/h(γ線)の高い放射線環境下にあるため、電子部品の損傷、高分子材料の脆化、ガラスの着色等の問題が生じる。このため、検査装置に使用する部品は、すべて4×103Sv/h(γ線)×50時間以上の照射試験を行って採 |
![]() 図8.1.13 上下駆動機構 |
![]() |
283 | ||
![]() |
![]() |
![]() |