第7章 プルトニウム利用技術の確立及び実証![]() |
第 7 章 |
海事業所の受注製品等に係る品質保証基本計画書が改正(ISO9000シリーズの要求事項の取入れ)され、MOX燃料集合体の品質保証計画書も大幅な見直しが行われた。
平成12(2000)年4月、ISO9001(品質システム−設計、開発、製造、据付け及び付帯サービスにおける品質保証)の取得宣言を行い、同年10月からISO9001規格に基づく品質システムの運用を開始し、平成13(2001)年3月に認証を取得した。 以降、本システムによる品質保証活動は、FBR用燃料製造も含め、継続的に行われている。 7.4.3 「ふげん」燃料製造実績 「ふげん」MOX燃料製造量の累計は、約139トンMOX、燃料集合体数にして773体である。「ふげん」燃料ペレットの製造収率は、約90%以上を維持し、量産規模で安定してMOX燃料が製造できることを実証した。ATRラインにおけるMOX燃料製造実績を図7.4.8に示す。 「ふげん」に装荷された772体のMOX燃料集合体を含むATRラインで製造したすべてのMOX燃料は、1体の燃料破損もなく使用された。 また、ATRラインにおいては、サイクル機構の再処理で様々な使用済燃料から回収したプルトニウム |
を「ふげん」のMOX燃料用原料として利用した。昭和62(1987)年、「ふげん」の使用済MOX燃料から回収されたプルトニウムにより、「ふげん」の燃料を製造し、翌昭和63(1988)年に「ふげん」に装荷し、ATR燃料サイクルの輪を閉じることができた。これは、核燃料サイクル技術開発を進めてきたサイクル機構の大きな業績の一つであるといえる。 |
![]() 図7.4.8 「ふげん」燃料製造実績 |
![]() |
267 | ||
![]() |
![]() |
![]() |