6.2.11　雑固体廃棄物焼却設備
（1）構造及び機能
　ふげん発電所においては、平成元（1989）年9月、可燃性雑固体廃棄物の減容化のための焼却設備を設置した。
　雑固体廃棄物焼却設備は、
廃棄物受入・開梱装置
廃棄物投入装置
焼却炉装置
排ガス処理装置
還流ガス循環装置
焼却灰取出・保管装置
から構成されており、その主要仕様は以下のとおりである。
（）型式：三井−ユーリッヒ式熱分解ガス化燃焼炉
（）排ガス処理方式：セラミック繊維性フィルタ乾式排ガス処理方式
（）焼却処理容量：雑固体廃棄物50kg/h
　　　　　　　　　（355,000kcal/h ）
（）減容比：1/150（設備総合減容比 1/45）
（）減重比：1/50
（）総括除染係数：DF＝1×10⁵ 以上
　　　　（ただし高性能フィルタを除く）
（）設備運転温度：
　　　　　　焼却炉900℃

一次フィルタ650 ℃
　　　　混合器以降の排ガス処理装置200 ℃
　　　　還流ガス循環装置250 ℃
　　　　その他の装置類　　常温
（）設備運転圧力：
　　　　焼却炉　−100mm H₂O
　　　　排ガス処理装置＝焼却炉運転圧力以下
（）廃棄物投入方式：
　　　　間欠投入方式（約1時間に1回投入）
（）廃油処理方式：
　　　　予熱バーナーによる圧空噴霧燃焼方式
（）処理対象廃棄物：表6.2.16に示す。
　雑固体廃棄物焼却設備の系統図を図6.2.25に示す。
（2）開発経緯

表6.2.16　処理対象廃棄物

図6.2.25 雑固体廃棄物焼却設備系統図