第6章 「ふげん」の運転実績

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6.2.9 重水循環ポンプ19)
(1)構造及び機能
 減速材である重水は、カランドリアタンク内において、
 ・中性子の減速に伴う発熱
 ・γ線の照射による発熱
 ・圧力管集合体からの伝熱
により加熱される。このため、重水の局所的な沸騰の防止を目的として、重水冷却系を設けた。重水冷却系は、3台の重水循環ポンプを設け、1台を予備機とした。重水循環ポンプは、重水漏えい防止のため、キャンドロータポンプを採用した。
 その構造は、図6.2.22に示すたて型の遠心式ポンプであり、ポンプ部が上部に位置する。また、モータ冷却用に、原子炉補機冷却水で冷却する熱交換器


写真6.2.8 重水循環ポンプ


図6.2.22 重水循環ポンプ構造図


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