第6章 「ふげん」の運転実績![]() |
第 6 章 |
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![]() 加圧系は、本来、運転中燃料交換時に圧力容器を原子炉圧力まで昇圧するための設備であったが、運転中燃料交換を行わない方針としたことに伴い、燃料交換時に、原子炉から燃料交換機へのクラッド持込みを防止するため、原子炉側への注水及び交換機内部の水中軸受への注水の機能を持たせた。 冷却系は、圧力容器内の照射燃料の崩壊熱を除去するための設備である。 ( ![]() 油圧系は、スナウト、マガジン及びグラブ昇降用の駆動装置に駆動油圧を供給する。 ![]() 一方、燃料移送装置は、原子炉格納容器内の燃料交換プールと燃料貯蔵プール建屋内の燃料貯蔵プールとを結ぶトランスファーシュートを通して燃料の受渡しを行う設備で、燃料出入機、トランスファーポート、トランスファーシュート、トランスファー容器のスイング装置やグリッパ等で構成される。 ( ![]() 燃料交換プール上にあり、燃料やシールプラグ等を掴んで、スイング装置・ラック・トランスファーポートの間の移送を行う。 ( ![]() 燃料やシールプラグを燃料出入機と燃料交換装置との間での受け渡し通路となる管であり、下端にはポート弁を備え、燃料集合体下部タイプレートと遮
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蔽プラグコレット部とを結合、分離するコレット切離装置が設けられている。
( ![]() トランスファー容器を傾斜させるため、燃料交換プール(上部)と燃料受渡プール(下部)に1台ずつ、設けられている。 ( ![]() 燃料交換プールと燃料受渡プールとをつなぐ管であり、トランスファー容器に収容された燃料やシールプラグを移送する。格納容器貫通スリーブに固定され、両端に隔離弁を有する。 ( ![]() トランスファー容器を掴みトランスファーシュート内を昇降させるため、燃料交換プール(上部)と燃料受渡プール(下部)とに一台ずつ設けられている。 (2)開発経緯12),13) ![]() 「ふげん」の燃料交換方式は、次の理由により、原子炉下部から行うこととした。 ・原子炉冷却材が、二相流となる炉心上部に対し、冷却材入口の炉心下部は液相であるため、燃料交換機やシールプラグの使用条件が緩和できて機器設計が容易となる。 ・制御棒駆動装置、炉内中性子束検出器等が配置される炉心上部に対し、炉心下部は配置上の制約が少ない。
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