第6章 「ふげん」の運転実績

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6.2.6 燃料取扱設備11)
(1)構造及び機能
 燃料取扱設備は、原子炉運転中の燃料交換が可能に設計された「ふげん」特有の設備で燃料取扱設備は、燃料交換装置と燃料移送装置からなっている。燃料取扱設備の全体図を図6.2.14に示す。燃料集合体及び原子炉冷却材圧力バウンダリを構成するシールプラグを取り扱うため、高い運転信頼性、耐震性及び基準適合性が求められた。 
燃料交換装置 
 燃料交換装置は、燃料交換機と台車、加圧・冷却系、油圧系等からなる。燃料交換機の構造・駆動機構図を図6.2.15、燃料交換機の主要仕様を表6.2.8に示す。
)燃料交換機
(イ)スナウト
 スナウトは、交換機頂部にあり、燃料交換時の圧力管との相対位置確認、圧力管下部との確実で円滑な結合、分離を行う。先端部に設けた4対の位置検出器で台車位置を微調整する。
(ロ)圧力容器
 圧力容器は、当初、設計方針の運転中燃料交換に対応して「第1種容器」設計としており(そ
の後、運転中燃料交換を行わないこととしたため、「第4種容器」設計に変更)、耐漏洩性の観点から、グラブ、マガジン等の外部駆動装置から内部機構への駆動軸貫通部に、メカニカルシールを使用した。



図6.2.14 燃料取扱設備の全体図



図6.2.15 燃料交換機の構造・駆動機構図



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