第6章 「ふげん」の運転実績

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図6.2.10 中性子検出装置ブロックダイアグラム


図6.2.11 中性子検出装置の炉内配置
炉心部分は、ジルカロイ−2、炉外部分は、ステンレス鋼を使用した。
 中性子検出器は、核分裂電離箱であり、通常型検出器は、中性子の照射によって、カソードに塗布した中性子変換物質である235Uが、核分裂を引き起こし、その結果生じた核分裂片が、電離箱内に封入してあるArガスを電離させ、中性子束に比例した電離電流を出力する。したがって、長期の中性子束測定により235Uが消耗され、感度が低下する。通常型検出器に対し、長寿命型検出器(LLPM:Long−lfe Local Power Monitor)は、感度の低下を軽減するためを235Uに混入し、 235Uの消耗を234Uの中性子吸収による235U への転換を利用して補充し、中性子検出器としての感度低下を軽減したものである(長寿命型中性子検出器の開発の詳細については、第8章8.7で記載している)。
 検出器集合体の炉心組込図を図6.2.12、中性子検出器構造図を図6.2.13に示す。また、中性子検出器の主要仕様を表6.2.7に示す。
(2)開発経緯8)-10)



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