第6章 「ふげん」の運転実績

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図6.2.6 原子炉本体概念図

表6.2.4 カランドリアの主要仕様

ースにオーバーフローし、重水冷却系へと循環する。また、カランドリアタンク上部管板の下部を冷却用の重水が流れ、通常時や重水ダンプ時に重水中に浸っていない部分を冷却する。鉄水遮蔽体が、カランドリアタンクの全体を囲み、その外壁を鉄水遮蔽体冷却用の軽水で冷却している。
 これは、通常運転時、炉心タンク上部のヘリウムカバーガスより高圧のヘリウムガスがダンプスペース内を充てんしており、重水ダンプ時には、このダンプスペースと炉心タンク上部のヘリウムガス圧を均一にして、これにより、重力の作用で炉心タンク内の重水が、開口部からダンプスペースへ移動し、炉心タンク内の重水水位を低下させ、炉心を臨界未満とする機能である。
 圧力管・カランドリア管破断事故時のカランドリアタンクの内圧上昇に対してカランドリアタンクを保護するため、オーバーフロースペース及びダンプスペースに、各々直列に2個ずつヘリウム破壊板を


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