第6章 「ふげん」の運転実績

帯

6


)審議内容
 本委員会における審議は、他の委員会との審議内容の重複を避けるため、QA活動方針、監査、品質保証計画書の変更等品質保証計画書に記載した内容に関することとしており、これらについて必要のつど審議、検討を行っている。

【原子炉等安全審査委員会】
)目 的
 原子炉等安全審査委員会(以下、「炉安審」という)は、原子炉施設の保安上重要な事項及び放射線施設の放射線障害の防止等に関する重要な事項について審議を行い、「ふげん」の保安管理に万全を期すことを目的としており、原子炉施設保安規定及び放射線障害予防規定に基づいて設置している。本委員会は、敦賀建設事務所規則として昭和51(1976)年8月に制定され、その後いく度の改正を経て現在に至っている。
)構 成
 炉安審は、発電所長を委員長とし、委員は副所長、次長、各課長、主任技術者並びに技術企画部長、環境監視課長から構成されている。炉安審の開催は、委員長のほかに、原子炉施設の審議にあっては、原子炉主任技術者、放射線施設にあっては、放射線取扱主任者が必ず出席することとしている。
 なお、炉安審の事務局は、技術課が行っている。
)審議内容
 炉安審は、原子炉使施設にあっては、原子炉設置許可申請書本文記載の構築物、系統及び機器の変更に関する事項、保安規定の変更に関する事項、放射線施設にあっては、放射線障害予防規定、重水精製施設の重要な変更及び廃止措置、放射線障害の防止に関する重要な事項並びに主要な事業所規則の制定、改定及び改廃に関する事項を審議対象としている。
 また、放射性廃棄物及び被ばく低減対策は、長期的かつ計画的に実施する必要がある。このため、炉安審の分科会として「放射性廃棄物対策専門部会」及び「被ばく低減対策専門部会」を設置し、各項目について、年間の対処状況、今後の計画等の審議、検討を行い、炉安審に報告している。

【ヒューマン・エラー再発防止対策検討委員会】
)目 的
 ヒューマン・エラー再発防止対策検討委員会(以
下、「HE委員会」という)は、「ふげん」におけるヒューマン・エラーによる事故の再発防止対策について審議、検討を行うとともに、各対策の円滑な実施及び推進を図り、ヒューマン・エラーによる事故の再発防止に万全を期すことを目的としている。平成2(1990)年10月に、「ふげん」において発生したトラブルを踏まえて設置したものである。
)構成
 委員会は、委員長(当初、動力炉建設運転本部副本部長)、副委員長(所長)、委員(副所長、次長、業務課長、運転計画課長、「ふげん」各課長、事務局:業務課)として発足したが、平成10(1998)年の組織改正を機として、「ふげん」品質保証委員会の分科会として設置し、その構成も改め、現在に至っている。事務局は技術課が行っている。
)審議内容
 委員会における審議は、ヒューマン・エラー再発防止対策の実施計画の策定に関する事項、再発防止対策の実施方策及び実施状況の確認並びに評価に関する事項であり、原則として四半期に1回開催している。
実施・推進
)品質保証活動の展開
 「ふげん」においては、昭和54(1979)年の本格運転以来、QAPに基づいて施設品質保証活動を展開してきたが、平成10(1998)年から、全社的に業務品質の概念が取り入れられることとなり、それ以降は、「ふげん」もQAPを改訂するなど、施設品質を含めた業務品質保証活動として展開してきた。
(イ)業務品質保証活動の継続的改善
 「ふげん」の業務品質保証活動は、1年間を一つのサイクルとしてPDCA(計画→実施→見直し→評価)を回してきた。
 具体的には、サイクル機構の「業務実施基本方針・基本計画」、「業務品質保証活動基本方針および業務品質保証基本計画」、「安全衛生管理基本方針」に基づき、所長が、「ふげん」の当該年度における基本的な業務方針を策定する。それに従って、各課長は、それぞれの課の「業務推進・品質改善目標リスト」(課目標リスト)を作成する。課目標リストは、各課長が、年間の業務について所長と結ぶ契約的位置づけのものであり、これについて、所長は各課長と個別に面談し、内容の確認を行う。最終的にこれらは統合され、当該年度の「ふげん」全体の「業務



帯
175

前頁

目次

次頁