第6章 「ふげん」の運転実績

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施設品質方針

新型転換炉ふげん発電所は、核燃料サイクル開発機構業務品質方針を踏まえ、安全確保を最優先にプラントの運転・維持管理に努めるとともに、円滑な廃止措置を行うため、全職員一丸となって業務に取り組み、業務の継続的改善に努めます。

【品質目的】

○施設の運営にあたっては、一般公衆、従業員等の安全確保並びに施設の信頼性確保に努めます。
○施設の運営にあたっては、関連法令、協定等を遵守、関連情報の正確かつ迅速な公開に努めます。
○施設の運営にあたっては、事故の未然防止、再発防止及び拡大防止に努めます。
○廃止措置の準備作業にあたっては、積極的に理解活動を進め、地域社会の信頼を得るように努めるとともに、外部の意見等を伺いつつ、円滑かつ着実な推進に努めます。

新型転換炉ふげん発電所



 実際の業務の展開は、毎年度業務実施計画(業務推進・品質改善目標リスト)を定め、この目標に対してPDCAのサイクルを回すことにより展開している。また、これらは、年度半ばに理事長に対して中間報告を行い、そこにおける指導結果を反映しつつ、年度末実績を評価し、次年度目標に反映するなど、機構の経営管理サイクルの中で着実に展開することを基本としている。
 また、QAPに基づき発電所の安全性、信頼性を確保するため、構築物、系統、機器及びその設備に対する業務の重要度分類(基準)に基づいて業務の重点化と作業の程度を決めている。合理的な管理の下、効果的な活動を行うことを目指すとともに、法令等の要求事項の特定を目指して発電所に求められる各法令等の要求事項及びそれらに対する管理担当部署を明確にして業務を推進している。
 なお、これら品質保証活動の管理責任者として、品質保証統括推進者(所長)を補佐し、品質保証活動の推進にあたる業務品質保証推進スタッフを定めている。

組織
 「ふげん」におけるQA活動に必要な組織は、サイクル機構の「組織規程」を基本とし、これに、品質保証、原子炉等による災害の防止、放射線障害の防止等の観点から、必要な委員会等を付加した構成としている。
 ふげん発電所の品質保証活動組織を図6.1.90に示す。
 「ふげん」に設置されている各委員会の設置目的、構成、審議内容等についての概要を以下に示す。

【品質保証委員会】
)目 的
 品質保証委員会は、「ふげん」におけるQA活動の推進及びQA活動に関する重要な事項について審議検討を行い、QA活動の円滑な推進を図ることを目的として、昭和63(1988)年3月に設置した。
)構 成
 本委員会は、委員長(発電所長)、副委員長(副所長)及び委員(次長、課長、原子炉主任技術者、放射線取扱主任者、BT主任技術者、電気主任技術者)をもって構成しており、事務局は、技術課が行っている。



図6.1.90 品質保証活動の組織図



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