第6章 「ふげん」の運転実績

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図6.1.79 無線式エリアモニタシステム

作業の合理化
 高線量当量率下における定常作業については、極力自動・遠隔化を図り、被ばく線量を抑制している。自動超音波探傷検査装置、圧力管モニタリング装置等を使用している。
 高線量当量率の配管・機器等の作業においては、局所的に鉛毛マットを使用し、作業環境の線量当量率を低減させている。
 また、線量表示器(デジタル式エリアモニタ)を用いて、測定データをパネルに一括表示する無線式エリアモニタシステムを原子炉建屋内に設置し、作業者へ放射線状況を周知している(図6.1.79参照)。
 さらに、管理区域内作業における放射線管理情報(区域設定状況、線量当量率データ、被ばく線量、管理区域入域者状況等)を作業者に提供する管理区域情報システムを導入し、作業の効率化を図っている(写真6.1.9参照)。
教育啓蒙
 当初から、放射線業務従事者指定教育において、被ばく低減対策を教育しているが、定期検査期間中においては、週1回、各協力会社との放射線管理責任者連絡会を開催し、連絡事項の周知徹底を図っているほか、「被ばく低減(アララ)キャンペーン」及び「被ばく低減功労者表彰」を行い、被ばく低減に対する意識の高揚を図っている。


写真6.1.9 入退域情報管理システム


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