第6章 「ふげん」の運転実績

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れている作業(RWP)と放射線管理上の防護措置を特別に指示する作業(SWP)に区分し、後者の作業においては、作業時に放射線モニタリング方法、防護具の着用指定、作業上の遵守事項を定めた作業許可書(SWP票)を発行し、管理の徹底を図っている。
 具体的な管理業務は、「放射線防護体系(正当化、最適化、線量制限)」の考えに沿い、図6.1.74の作業管理の基本的フローに従い、作業の計画、実施、反省の各ステップにおいて、いくつかの管理項目を、順次、検討、確認し、次回以降の作業が、より実効的なものになるよう図っている。
 放射線状況の測定・監視については、原子炉施設保安規定及び放射線障害予防規定に従い、管理区域内



図6.1.74 作業管理の基本フロー

及びその境界において線量当量率等を定期的に測定・監視し、放射線状況に異常がないことを確認している。原子炉施設における線量当量率等の測定の内容、頻度等を表6.1.31に示す。エリアモニタ、ダストモニタ及びガスモニタによって連続的に監視するほか、サーベイメータ等により定期的に測定評価している。また、作業によっては、放射線状況モニタリングを適宜実施し、作業環境に異常がないことを確認している。また、放射線施設においても、線量当量率等について定期的に測定し、異常のないことを確認している。
 また、トリチウムに関する放射線管理については、重水・ヘリウム系機器の分解点検作業時等に、機器の開放により、一時的に空気中トリチウム濃度が上昇するため、作業方法の工夫によるトリチウムの拡散防止、防護具の着用による内部被ばくの防止を行



写真6.1.7 ハンディクーラーによる試料採取方法


表6.1.31 線量当量率等の測定の内容、頻度等




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