第6章 「ふげん」の運転実績

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表6.1.13 圧力管の高速中性子照射量

の実績を表6.1.13に示す。
) 圧力管材料試験片の高速中性子照射量
 圧力管材料試験片は、特殊燃料中で先行照射を行ってきたが、この圧力管材料試験片の中性子照射量についても、プロセス計算機で管理されており、サイクル終了後に、計算機により出力して中性子照射量を評価してきた。
(8)原子炉停止時の炉心管理
出力係数測定

 原子炉停止時の出力降下曲線を図6.1.41に示す。原子炉停止に必要な時間は、できるだけ短いほうが望ましいが、実績は、約4時間となっている。「ふげん」においては、できるだけ多くの運転データを収集する観点から、原子炉停止直前において出力係数測定を実施してきた。出力係数測定は、原子炉停止時の定格運転中の炉心に1本のE制御棒を約3%挿入し、この時に炉心に投入された反応度と降下した出力幅により求めている。各サイクル末期の出力係数の実績値を図6.1.42に示す。「ふげん」の出力係数は、MOX燃料の装荷に伴い負側に移行し、第6サイクル以降は、約−5.0×10-5 〜 −7.0×10−5(Δk/k/%出力)である。
出力降下速度
 出力降下速度は、炉心側、燃料側とも特に制限は



図6.1.41 原子炉停止工程


図6.1.42 出力係数実績値



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