第6章 「ふげん」の運転実績

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図6.1.39 組成変更長寿命型LPM感度劣化特性

きはあるものの、指数関数的に感度が劣化し、約4×1021ntvで寿命(初期感度の14%)に達する。これに対し、長寿命型及び組成変更長寿命型は、寿命は延びているものの感度劣化のばらつきが大きい。これは、LPM位置における中性子スペクトルの違いによるものと思われる。
) LPMの寿命評価
 図6.1.37〜図6.1.39の結果から、各LPMの寿命は、次のように評価できる。
 通常型 約4×1021nvt
 長寿命型 約11±3×1021nvt
 組成変更長寿命型 約13±3×1021nvt
 LPMの1か月当たりの平均熱中性子照射量を図6.1.40に示すが、これを用いて寿命を運転年数で表すと、LPMの使用可能な年数は以下のようになる。
通常型  1.0〜2.2年(平均1.3年)
長寿命型  1.9〜8.9年(平均4.0年)
組成変更長寿命型 4.0〜9.4年(平均5.7年以上)
圧力管及び圧力管材料試験片の中性子照射量管理
) 圧力管の高速中性子照射量
 圧力管の高速中性子照射量は、プロセス計算機で管理されている。「ふげん」においては、圧力管モニタリングのための資料に供するため、定期検査ごとに圧力管高速中性子照射量を算出してきた。各サイクルの終了時における圧力管の高速中性子照射量



図6.1.40 LPM位置と1ヶ月当りの
平均熱中性子照射量



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