第6章 「ふげん」の運転実績

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熱的制限値の監視
 「ふげん」においては、7種類の燃料を炉心に装荷してきた。図6.1.32に示すように、これらの燃料の設計線出力密度は、それぞれに異なっているため、燃料の種類ごとに管理を行う必要があった。第31サイクルの線出力密度履歴(タイプB標準燃料)の例を図6.1.33に示す。同図に示すように、運転中にお
ける線出力密度を各取替時期別に、最も厳しい燃料の種類ごとに監視することによって、燃料の健全性を確保してきた。
 限界熱流束比(CHFR)の制限値は、燃料の種類に無関係に1.9であるほか、燃料の燃焼に伴うクラッド付着による燃料被覆管の除熱能力低下を考慮した運転監視基準値についても、合わせて監視を実施し


図6.1.33 線出力密度履歴(第31サイクル実績)

図6.1.34 限界熱流束比履歴(第31サイクル実績)


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