第6章 「ふげん」の運転実績![]() |
第 6 章 |
冷却材に吸収される中性子数が、相対的に減少したことによる。
![]() ( ![]() 「ふげん」で採用している出力上昇管理基準を表6.1.9に示す。同表に示した基準は、第10サイクル以降、今日まで適用されてきたものであるが、それ以前の基準を合わせて示した。第1サイクルから第9サイクルまで使用していた出力上昇制限基準は、「ふげん」の起動試験前に設定されたものを使用していた。その後の「ふげん」における運転実績、SGHWR、Studsvik R-2炉及びハルデン炉等におけ |
る「ふげん」燃料照射データ、出力急昇試験等の公開データを評価した。この結果、従来の基準値より緩くしても燃料の健全性が保てることが分かったため、第10サイクルから出力上昇制限基準を改定したものである。改定にあたっては、全燃料体についてPCIOMR適用出力を計算した(図6.1.28に示す)。これまでの起動曲線と改善後の起動曲線の比較をそれぞれ示してある。第9サイクルまで、PCIOMR適用出力を約45%とし、それ以後の出力上昇率を0.4%/hとしていたが、第10サイクルにおいては、PCIOMR適用出力を58%、出力上昇率を0.58%/hとし、第11サイクル以降、すべてPCIOMR適用出
|
表6.1.9 「ふげん」における出力上昇管理基準
|
![]() |
![]() |
図6.1.28 出力上昇率(第31サイクルBOC実績)
|
![]() |
111 | ||
![]() |
![]() |
![]() |