第6章 「ふげん」の運転実績![]() |
第 6 章 |
第9サイクル初期における再循環ポンプ切替え時(Aループ、低速から高速)の蒸気ドラム水位、再循環ポンプ流量、原子炉出力、E制御棒位置の変化を図6.1.26及び図6.1.27に示す。同図に示すように、ボイド反応度係数が負の場合は、炉心内のボイドの減少によって、正の反応度が炉心に投入され、原子炉出力は、一時的に上昇するものの、自動制御棒(E)が挿入され、原子炉出力は、元の値に戻り、約
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2分後には炉心は安定する。この時のE制御棒の変化量から、ボイド反応度係数が評価される。第9サイクルの場合のボイド反応度係数は、 -5×10-5Δk/k/%voidであると評価された。ボイド反応度係数は、第4サイクル以降、負側に推移してきた。これは、第4サイクルにより、核分裂性物質濃度を高めたタイプB燃料が、装荷されてきたこと、MOX燃料のB炉心内装荷率が、増加してきたことにより、
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図6.1.26 Aループ再循環ポンプ切替え時プラントパラメータ変化
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図6.1.27 Aループ再循環ポンプ切替え時プラントパラメータ変化
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