第6章 「ふげん」の運転実績

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 最小限界熱流束比は、設置許可申請書に基づき、いずれの燃料についても1.9を下回らないようにプロセス計算機により監視してきた。標準燃料の各サイクル初期における最小限界熱流束比の実績値を図6.1.15に示す。
 また、燃焼度及び炉内滞在日数は、プロセス計算機により監視してきた。標準燃料の各サイクル末期における最高燃焼度及び最高炉内滞在日数の実績値を図6.1.16に示す。
(5)炉物理試験
 「ふげん」においては、原子炉起動時の臨界に先立ち、燃料取替え後の炉心において最大過剰反応度測定、制御棒価値評価、臨界制御棒位置評価のために炉物理試験を行っている。また、炉物理試験に引き続いて停止余裕検査を行っており、最大反応度抑制効果を有する制御棒1本が、固着した場合であっても、原子炉を常に冷温で臨界未満にできることをあらかじめ確認している。炉物理試験工程を図


図6.1.15 最小限界熱流速比

図6.1.16 最高燃料度及び炉内滞在日数実績


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